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24.04.2017

 中東欧の日本語教育を支えてくださっている皆様、いつもありがとうございます。

 今週は、授業で使える「CMの日本語」第2弾として、「日本のひととき」をテーマにしたJTのCMシリーズを紹介します。これは、以下の6つのテーマについて、それぞれわずか30秒で紹介しています。
 1.茶道篇  2015年7月~
 2.和食篇  2015年11月~
 3.折り鶴篇  2015年12月~
 4.水引篇  2016年7月~
 5.和歌篇  2016年9月~
 6.生け花篇  2016年11月~
 各CMの放映時期も挙げておきましたが、JTによると、このシリーズでは「日本の伝統文化に連綿と受け継がれている、『他者を慮り、ともに豊かなときを過ごそうとする精神性』」を表現しているということです。短いながら、伝統文化のエッセンスが込められており、何といっても映像の美しさが際立っています。全体を通して見ても3分ほどですから、授業の合間などに取り入れることもできるのではないでしょうか。

 日本の伝統文化として、「寿司」と「神輿」をパロディー風に取り上げたボートレースのCMもあります。英語の字幕が入っていたりして、不思議な感じがしますが、「神輿」のほうは、黒澤映画を髣髴とさせるようなシーンも挿入されています。

 それから、ご当地が日本のCMに登場することも多いと思います。
 先日は、ブダペスト西駅を舞台にしたキリン「午後の紅茶」の映像が公開されました。これには、メイキング画像もあります。
 モビットも、ヨーロッパ各地でのロケの映像を使用しています。チェコのカルロヴィ・ヴァリが出てきたり、最新のTaxi篇では、つい先日訪れたばかりのブダの王宮が出てきたりして驚きました。自分の住んでいる街でも、他国の人の目を通して見ると、意外に気がつかないことが多いかもしれません。そして、自分の街以外でも、映像を見て、どこか、なぜわかったか、を学習者に当ててもらうタスクなら、初級でもできます。
 コニカミノルタのCMの場合は、デザイナーの仕事がテーマになっていますが、ブダペストのマルギット橋が出てきます。
 大和ハウスの「ここで、一緒に」初雪篇には、プラハの街並み、クレメンティヌムの図書室、グランド・カフェ・オリエントなどが登場します。日本とチェコの風景が、夫と妻の対比と重なって印象的に語られています。中級以上の会話教材としても使えるのではないでしょうか。
 これまで、私自身はヨーロッパの街並みが登場するCMは単なる雰囲気だけのものだと思い込んでいたのですが、実際に自分が生活し、その風景に馴染んでくると、その映像が妙に生々しく語りかけてくるのを強く感じます。こうした皮膚感覚のようなものを、語学教育にもどんどん取り入れていけたらと思っています。

 なお、ここで紹介するコンテンツの内容につきましては、国際交流基金ブダペスト日本文化センターが積極的に同意、支持などをしているわけではありません。レビューなどをご参考の上で、各自のご判断でご利用ください。