Information Sharing / 情報共有掲示板

15.05.2017

 中東欧の日本語教育を支えてくださっている皆様、いつもありがとうございます。

 文化的な動画の紹介が続きましたが、今回は日本語の勉強に疲れたときなどにリフレッシュできる動画を紹介します。

 まず、国際交流基金関西国際センターのスタッフが総出(とはいっても、残念ながら私は韓国赴任中で参加できなかったのですが……)で取り組んだ「トライ!ラジオ体操」
(http://a2.marugotoweb.jp/ja/life_and_culture/topic/8/try/index.html)です。
 ラジオ体操は、日本の文化そのものでありながら、手軽な健康法として現在でも注目されています。サイトには、英語の紹介もありますので、ぜひご利用ください。国や文化によって、身体の基本的な動かし方が少しずつ違ったりするので、そうした身体感覚の違いを確認していくのもおもしろいことでしょう。
 ラジオ体操第二や、さらに詳しい説明は、「かんぽ生命」のサイト(http://www.jp-life.japanpost.jp/aboutus/csr/radio/abt_csr_rdo_index.html)で見ることができます。

 ところで、日本人が伝統的なものではないダンスを集団で楽しむようになったのはいつからなのでしょうか。
 30年近く前に初めて中国へ行った際に、老若男女が社交ダンスを公園やら食堂やら至るところで楽しんでいるのを見たときはショックでした。当時、日本では社交ダンスはまったく根付いておらず、『Shall we ダンス?』の映画が1996年に公開されてはじめて社交ダンスが注目を集めるようになったのではないかと思います。
 日本では戦後には、ブギウギ、ロカビリー、ツイスト、ディスコなどというように、一人一人が比較的自由に踊るタイプのダンスが流行することが多かったように思います。一方で、学校ではフォークダンスが熱心に教えられていました。最近の小学校ではこのフォークダンスはあまり教えられていないように思うのですが、2016年に公開された『団地』(http://danchi-movie.com/)という映画で老人たちがフォークダンスを嬉々として踊るのは印象的なシーンでした。

 集団でストリート・パフォーマンス的に踊るダンスは、1980年に最盛期を迎えた「竹の子族」(https://middle-edge.jp/articles/I0000296)が最初だったのではないでしょうか。このあとを受けて登場してきたのが「よさこいソーラン」で、1992年以来、現在に至るまで日本全国でよく踊られています。海外でも多くのチームが活躍していますが、ポーランドには、「桜舞ポーランド」(http://pl.sakuramai.org/)というよさこいチームがあり、ポーランド各地の催し物で公演を行なっています。踊り方には様々なバージョンがありますが、「南中ソーラン」(https://goo.gl/fqi99D)で検索すると出てくるものが、小学校などでもよく踊られているようです。「練習用」の動画で踊ってみてはいかがでしょうか。

 比較的単純な振り付けで、みんなで踊れるというダンスが流行するのは最近の傾向ですが、その先鞭をつけたのが、2011年に大ヒットした「マル・マル・モリ・モリ!」(https://youtu.be/E0r5T4Y2JpM)ではないでしょうか。これは、ドラマ『マルモのおきて』の主題歌として子役によって歌われた際の振りです。これには、子供たちが成長した2014年バージョン(https://youtu.be/XDokSC7n-mo)や、大人が踊っている振り付け用の動画(https://youtu.be/saMuNmYpbZU)もあります。

 その後、毎年のように爆発的にヒットするダンスが登場します。
 2013年にリリースされたAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』(https://youtu.be/dFf4AgBNR1E)は、アイドルのヒットソングという以上に、日本から世界も巻き込む大ブームを引き起こしました。そして、これはご承知の方も多いとは思いますが、国際交流基金が2013年から2014年にかけて、「世界の日本語学習者バージョン」をはじめ、様々なバージョンを、「普段は遠く離れて暮らす人たちが、日本のポップカルチャーを通じてひとつになる」というコンセプトで制作しました。
(https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/education/jf/language_course/1402/02-01.html)動画には、ブダペスト日本文化センターもしっかり登場しています。世界の日本語学習者たちといっしょに踊ってみませんか。

 2014年には、テレビアニメ『妖怪ウォッチ』のエンディングテーマに使われた「ようかい体操第一」(https://youtu.be/VyKLQXOj0ts)がヒットしました。当時、私は韓国で中等教育の支援に携わっていたのですが、中高生を集めて開催される日本語キャンプで教師たちが壇上で踊らなければならなかったために、実写の動画(https://youtu.be/GLzXvZjjgls)を見て必死に練習したのを思い出します。

 2015年は空前のヒットがなかったように思うのですが、2016年には、マンガの原作がテレビドラマ化された『逃げるは恥だが役に立つ』のエンディングで踊られる「恋ダンス」(https://youtu.be/IVc8MTRzKtI)が流行りました。ここでは、『恋するフォーチュンクッキー』と同じような現象が起こり、YouTube等に自分たちで踊った動画が次々にアップされました。クリスマスに合わせて、ケネディ米国大使自らも出演する「恋ダンス【アメリカ大使館・領事館バージョン】」(https://youtu.be/7xuXlpvWw1I)が公開されて、大きな話題を呼びました。

 2016年のもう一つの大ヒットは、ご存じの「PPAP」(https://youtu.be/0E00Zuayv9Q)です。これは、日本国内よりは、むしろ海外からの反応がすさまじいものでした。実際、私自身も国際交流基金関西国際センターの研修参加者から「おもしろい動画がある!」という話を聞いて初めて知った次第です。これは上記のダンスのようにみんなで踊るというものではありませんが、やはりトランプ米国大統領の孫が動画(https://youtu.be/G24uMrltGtY)をアップしたということで話題になりました。

 では、2017年にはどのようなダンスが流行るのでしょうか。
 これはまったく予想できませんが、先に紹介したCM動画の中の「学割ってるダンス」(https://goo.gl/RqkLvY)が人気が出ているようです。企業の宣伝だけあって、レクチャー動画までしっかり用意されているため、練習するにはよいのですが、それが爆発的なヒットにつながるかは未知数です。

 最後にお笑い系の体操を一つ紹介します。COWCOWの「あたりまえ体操」(https://youtu.be/G0zRBRUQils)です。日本語も簡単で、この動画を見ながらでは、笑いすぎて体操にならないかもしれません。英語版(https://youtu.be/Th6nww7bTGc)やインドネシア語版(https://youtu.be/IQwbAeIgtiI)も出ています。

 以上のように体操やダンスなど、身体を動かすための動画はいくらでもあります。身体の部位やその動かし方、そして動かす順番など、初級レベルでも取り組める日本語表現も多いので、クラス活動や息抜きに取り入れてみられたらいかがでしょうか。

 なお、ここで紹介するコンテンツの内容につきましては、国際交流基金制作のコンテンツ以外は、国際交流基金ブダペスト日本文化センターが積極的に同意、支持などをしているわけではありません。様々なレビューなどをご参考の上で、各自のご判断でご利用ください。