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06.06.2017

 中東欧の日本語教育を支えてくださっている皆様、いつもありがとうございます。 【JFBP日本語教師研修「『まるごと 日本のことばと文化』をのぞいてみよう!」】  今週末の6月10日(土)10:00~12:30に、国際交流基金ブダペスト日本文化センターでは、JFBP日本語教師研修「『まるごと 日本のことばと文化』をのぞいてみよう!」が開催されます。国際交流基金が制作した、JF日本語教育スタンダード準拠教材『まるごと 日本のことばと文化』について、「名前は知ってるけど、どんな教科書?」と疑問をお持ちの方、そして、コミュニケーションを目標にした授業やクラスで文化を扱うことに関心のある方々に、まずは『まるごと』について知っていただこうということで企画しました。  当日は、研修の様子をインターネットでライブ配信しますので、オンラインでの視聴ということでもご参加いただけます。 ライブ配信URL:www.youtu.be  言語教育がオーディオリンガルからコミュニカティブへ、そして、課題遂行や相互理解を重視する方向へ変化している現在、それに相応しい教材が必要になってきています。特に、普段は日本語環境にない海外の学習者が、興味を持ちながら学習を継続していけるような魅力的な教材で、なおかつ副教材などが充実していて、教師の負担も軽減できるという教材を開発するのは非常に困難なことです。国際交流基金が教材開発のために開発プロジェクトを開始したのは2010年のことで、A1レベルの「入門」が市販化されたのは3年半後の2013年のことでした。現在も開発が続けられ、B1レベルの「中級2」が市販化されるのは今年の9月の予定ですから、実に7年以上の年月を要しました。  教材は、大判のフルカラーの装丁で、音声や語彙表やタスクシートなどは、すべてサイトからダウンロードできるようになっており、eラーニングでの学習サポートもあるほか、教師用ページも充実しています。詳しくは以下のサイトをご覧ください。 www.www.marugoto.org  この中の「『まるごと』って?」(www.www.marugoto.orgabout/)を見ると、最初に『まるごと』のキャッチコピーが書かれています。「人と人とのリアルなコミュニケーションをまるごと、その背景にある生活や文化をまるごと、日本のことばと文化を『まるごと』学べる日本語教材です。」ということで、「日本語を使ったコミュニケーションが目標です」、「最新の学習理論を取り入れています」、「どんな学習者でも無理なく学べます」、「いろいろなトピックで日本文化も学びます」、「無料のサポート教材がダウンロードできます」、「eラーニングでのサポートも充実しています」という6項目の説明があったあとで、「これまでにはなかった新しいタイプの教材『まるごと』を使って、楽しく日本語と日本文化を学びましょう!」と紹介されています。  一方、「教師用ページ」(www.www.marugoto.orgteacher/)には、「『まるごと』の 理念と特徴」、「教師用リソース」、「授業紹介動画」、「資料アーカイブ」の各項目があり、これを参考にすることで、すぐにも教材が使えるようになっています。これまで文型積み上げのシラバスで日本語教育を実践し、その技を磨いてきた教師にとっては、ビリーフの段階で抵抗を感じる人もいるようですが、経験の浅い教師たちからは、むしろ「思っていたより教えやすい。」というフィードバックの声が多く聞かれます。最新の学習理論ということで、インプットが重視され、それも自然なやりとりのバリエーションを最初から取り入れている点にも特徴があります。音声が自由にダウンロードできるのは、本当に助かります。  それから、学習者向けの「まるごとeラーニング」のページ(www.www.marugoto.orge-learning/)では、eラーニングによるサポートが紹介されているのですが、これを『まるごと』といっしょに使うことで、学習をより効果的に進めたり、さらに広く深い学びに発展させたりすることができるようになっています。『まるごと』の内容が学習できるサポートサイトとしては、「まるごと+(プラス)」と「まるごとのことば」の2種類があります。これらは教室での学習に合わせて用いることで、より学習効果を高めることができます。また、近くに日本語教育機関がない、あるいは『まるごと』を入手することが困難という学習者のために、『まるごと』で学べるオンラインコースが用意されています。「JFにほんごeラーニング みなと」は日本語学習者用のプラットフォームで、この中に「まるごと日本語オンラインコース」が含まれています。さらに、『まるごと』といっしょに使える日本語学習サイトということで、「ウェブ版「エリンが挑戦!にほんごできます。 」」、「ひろがる もっといろんな日本と日本語」、「アニメ・マンガの日本語」の3種類のサイトのほか、「HIRAGANA/KATAKANA Memory Hint」、「KANJI Memory Hint」の2種類のアプリも紹介されています。  以上、詳しくはサイトをじっくりと読んでいただき、10日(土)の研修にオンラインで結構ですから、ご参加いただければ、さらにご理解がいただけるのではないかと思います。  では、最後に、『まるごと』の具体的なイメージをつかんでいただくために、ゼロ初級から始めて、学習時間10時間程度で可能なA1レベルのCan-doでどのようなことができるのか、Can-doと実際の会話例(教材本文と語彙を参考に筆者が作成)を紹介しておきたいと思います。世界の日本語学習者が、こんな会話を楽しんでくれると、本当に幸せな気分になれるのではないでしょうか。 【Can-do】 ・すきな たべものが なにか はなします ・ほかの ひとに のみものを すすめます ・どこで たべますか ・すきな りょうりを いいます ・ばんごはんを どこで いっしょに たべるか ともだちと はなします 【会話例】 ことし、 ドナルドさんは 日本へ いきます。 『まるごと 日本のことばと文化』で 10じかんぐらい べんきょうすると、 あべさんと こんな かいわが できます! あべ: ドナルドさん、こんばんは。 ドナルド: あべさん、こんばんは。 あべ: おつかれさまでした。 きょうは どちらからですか。 ドナルド: ニューヨークからです。 あべ: そうですか。 ドナルドさん、たべものは なにが すきですか。 ドナルド: ステーキが すきです。 あべ: そうですか。 くだものは? ドナルド: くだものも すきですよ。 あべさん、ばんごはん、きょうは どこで たべますか。 あべ: あの みせで たべましょう。 ドナルド: ステーキですか。 あべ: はい。 あの みせは おいしいですよ。 ドナルド: じゃあ、 そうしましょう。 てんいん: いらっしゃいませ。 あべ: すみません、 えー、 ビーフ・ステーキ ふたつ ください。 てんいん: はい、 ビーフ・ステーキ ふたつですね。 どうも ありがとうございます。 あべ: ドナルドさん、 のみものは? ドナルド: あ、 コーラ、 おねがいします。 あべ: くだものは? ドナルド: メロン、 おねがいします。 てんいん: はい、 コーラと メロン。 どうぞ。 あべ: コーヒーは? ドナルド: コーヒーは けっこうです。