クラス文脈における学習者の同僚性とオートノミー(中東欧日本語教育研修会2017)

28.02.2017

若井誠二
ハンガリー
カーロリ・ガーシュパール・カルビン派大学日本学科

中田(2011)は教師が自分の置かれている立場や自分自身について知り、自分自身が納得するやり方やペースで、学習者オートノミーを促進する仕掛けや支援を工夫しつづけることを「教師オートノミー」と定義している。その上で、日本の英語教師は学習者オートノミーの重要さについて理解はしているものの、教師オートノミーが持つ①学習者がどうなればいいのか理解できる、②自分自身に何が足りないのか知り、それを克服するため他者と議論ができる、③十分な英語能力、という3つの特徴が備わっていないと指摘している。中田はこの現状を変える手立てとして「同僚性の構築」の重要性を主張している。本発表ではまず中田の主張する教師オートノミーと同僚性の関係、同僚性構築のためのアプローチについて説明する。次に中田の定義する「学習者オートノミー」を参考に、学習者オートノミーを育てるためには教師オートノミー同様「学習者のクラスメートとの同僚性構築」が効果的手立てとなる点を指摘する。最後に「学習者の同僚性構築」における教師の立ち位置について触れる。