発表01「ぶるるプロジェクト -東欧2国間におけるSNSを用いた交流活動に関する実践報告-」 田中 綾紗、千々岩 宏晃、バウレンスカ マリア

19.08.2016

本発表では、昨年度からブカレスト大学(ルーマニア)とソフィア大学(ブルガリア)で行われている、日本語学習者達の交流活動(通称「ぶるるプロジェクト」)について、実施方法、利点、欠点および改善点について発表する。
 この2国は邦人も少なく、日本語を用いた仕事は少ない。その現状で、学習者の動機や、アウトプットの機会、将来にわたり日本語を使う機会を模索するということも、教師の課題となっている。
 本活動は、日本語を主専攻で学ぶ1年生を「日本語でのコミュニケーションは対日本語ネイティブとは限らない」という観点から、SNSを利用したものである。昨年度と今年度の二回実施している。
 昨年度は、日本語学習歴9ヶ月の学習者が、SNSを利用した自己紹介、衣・食・住をテーマとした文化比較に関するプレゼンテーション作成とクラス内発表等を行った。
 今年度は、日本語学習歴3ヶ月の学習者に対し、SNSを利用した自己紹介や、クリスマス・お正月の経験を紹介するといった、CEFR/JFS A2のCan-doをベースにした活動を行っている。
この交流は、教師は課題を提示するものの、各交流には介入せず、強制もしない。また対面コミュニケーションではないため、「一方が交流を図ろうとしたものの、もう一方が反応しなかった/返事が遅い」といった不満も出た。しかしながら、これまでのフィードバックからは「楽しかった」「もっと交流したかった」といった肯定的な感想が目立った。