発表12 「人と人とをつなぐポートフォリオ」 若井誠二 ハンガリー カーロリ・ガーシュパール大学

19.08.2016

教師がクラス活動を通じて学習者の自律育成を目指す場合、①刺激を与え、②学習者自らが行動しようとする環境、そしてそれを妨げない環境を整備し、③自律が育つよう管理していく。という形を取るのが一般的である。従ってクラスにおいてポートフォリオを活用する場合も教師は、①モニタリング能力等の育成を目指してポートフォリオを導入する。②教師との対話を強調して記入が強制にならぬよう配慮する。③提出されたポートフォリオを読んで対話を意識しつつ評価をし、フィードバックやアドバイジングを行う。という手段をとることが多い。このやり方の場合、基本的に学習者がポートフォリオを通じて繋がれるのは自分自身と教師のみである。しかし数多くの、そして多様な他者と刺激しあった方が「気付き」によりよい影響を与えることは言うまでもない。特に集団で学ぶクラスの場合、多様な数多くの他者(クラスメート)と刺激し合える環境が整っている。そこで本発表では「より多くの他者と学ぶことが自らの学習に有効に働くことを学習者が経験し実感する」ことを目指す日本語クラスにおけるポートフォリオ導入について、その理論と実践を報告する。